「清らかな水のように」満員御礼!
AI第5シーズン舞台「清らかな水のように~私たちの1945~」たくさんのお客様にご来場頂き、無事終了しました。稽古の当初、中高生のメンバーにとって71年前の沖縄の女子学徒隊の受難は、遠い話に感じられたようでした。学徒隊の苦しみを実感するため、自主的に図書館通いしたり、カエルを食べるシーンのためにカエル料理を出す店に行ったり…。稽古の初めは空々しく感じられた彼女たちの芝居でしたが、共演の「ウィンズ・オブ・ゴット」の重松隆志さんの影響も受け、徐々にキャラクターを肉体化。本番では何かが憑依したような熱演を見せ、観客の泪を誘っていました。稽古中の昼食の時「この一食がとても美味しく感じられる」とつぶやいたメンバーの言葉が印象的です。現代では当たりまえのことを幸福と感じたその感覚が、演技のエネルギーとなりました。
劇場を抑えてから慌てて企画したこの演目でしたが、思えば、6月は沖縄戦が終結した季節…何かにお膳立てされていたような不思議な感じがします。3週間の稽古は、悔し涙、感極まった涙、涙に濡れた毎日でしたが、メンバーは大きく成長しました。次の公演は、何をやるか…乞うご期待!